育児始めました(ФωФ)


f:id:hmayumi0121haha:20180924203147j:plain


実はうちにはくうちゃんという先住猫がいて、この子はうちに来た時すでに2ヶ月が3ヶ月ぐらいだったので最初からカリカリ御飯を食べてくれたので、今から思えば育てるのはかなり楽でした(^^;

しかし今度の子は目は開いているもののまだ生後2週間ぐらい、ミルクを与えることから始めました。

また、まだ自分で排泄もできないので手伝ってあげなければならず…とにかく手がかかりました。

この子を拾った6月からの2ヶ月間は、本当に怒涛の2ヶ月でした。

まず生後2週間ですので、数時間おきにミルクをあげなくてはなりません。

私はパートをしているのですが、幸い職場が近かったので、朝ミルクをあげる→仕事に行く→昼休みに帰ってミルクをあげる→また仕事に行く、を2ヶ月間ずっと繰り返していました。

後半は離乳食を食べるようになったのでミルクの回数も減りずいぶん楽になりましたが…最初の頃は夜中にも起きてミルクをあげなければならず、本当にしんどい思いをしました。

哺乳瓶は結局近くの店にはなかったので通販で購入し、粉ミルクを買って毎日あげていました。

粉ミルクを作るのも十数年ぶり…ミルクの匂いが懐かしかったです(^^;

幸いミルクはよく飲んでくれ、排泄も順調だったので助かりました。

ただ鳴き声が掠れていたことと、左目の目やにがひどかったことが気がかりでした。

目やには毎日ウェットティッシュで拭いてあげていました。

とにかく無事に育ってくれれば良いと思いつつ、子育てに追われた2ヶ月間でした。

「新しい家族が増えました(ФωФ)」

f:id:hmayumi0121haha:20180916183922j:plain
6月10日、うちの家の庭で子猫を拾いました。

最初に触った時はお腹が冷たくて、かなり弱っている様子でした。

とにかくますば身体が温まるようにするマッサージし、幸いうちにはペットヒーターがあったのでその上で温めました。

か弱い声で鳴き始めたので、とにかくミルク!をと思い速攻でホームセンターに走りました。

しかし液体ミルクはあったのですが…哺乳類がない!

仕方がないので文具売り場で習字用のスポイトを購入し、急いで帰りました。

幸いスポイト少しずつですがミルクを飲んでくれたので一安心。

まだ排泄も自分ではできないので、お尻の辺りをトントンしてあげたらおしっこがでたのでこれまた一安心。

ミルクの後はすぐ眠ってくれました(^^)

体重を量ってみたら178gしかなく、猫というよりネズミがモグラに近い感じでした(^^;

目は開いていてキットンブルー、まだよく見えていないような感じでした。

よちよちとお腹を擦りながら歩くような感じだったので、たぶん生後2週間ぐらいだったのではないかと思います。

かかりつけの獣医さんに電話したら、おそらく親猫に育児放棄されたのではないかということでした。

病院に連れていこうかと思いましたが、まだ身体が小さすぎて何もできないとのこと、また病院に連れてくると他の動物から病気をうつされる可能性もあるので家にいた方がいいとのことでした。

まだ6月の初めということもあり肌寒かったので、ペットヒーターと膝掛け毛布でとにかく体温を下げないように気をつけました。

しかしうちにはすでに猫がいるので(くうちゃん2歳♂)里親を探さなければなりません。

ここから怒涛の2ヶ月が始まるのですが…
これから徐々に書いていこうと思っています。

柚木麻子「デートクレンジング」


結婚し義母の営む喫茶店を手伝う佐和子と、アイドルグループのマネージャーを務めている実花、タイプも性格も違う二人でしたが、学生時代から続く友情は30代半ばになった今でも続いています。

しかし、実花の担当していたアイドルグループ「デートクレンジング」の解散を機に、二人の関係には変化が訪れます。

何かに追いたてられるように婚活を始めた実花、穏やか夫婦生活を送りながらも妊活を続ける佐和子。


焦るように婚活を進めていく実花に戸惑いを覚える中、佐和子の身にもある大きな変化が訪れます。

二人の関係の変化と平行して、解散した「デートクレンジング」のその後や実花の婚活仲間の芝田など、それぞれに心に揺らぎを持った人々の姿が描かれています。

また女性も男性もある年齢に達したら結婚しなければならない、そして妊活をして子供を産み、保活をして…という世の中の一連の流れに乗らなければならない、でもどうしても乗り切れないという各々の戸惑いと葛藤も作品の中で描かれています。

北澤平祐氏のイラストが可愛らしく一見ポップな内容の作品かと思いきや、なかなか重い内容も作品中に含まれています。

「女の友情」を描かせたら柚木さんの右に出る人はいない、と思われるほどリアルに、そして生々しいく女同士を描く方なのですが、この作品もやはり例外ではありません。

ナイルパーチの女子会」では、ある意味とても「怖い」友情を描き、柚木さんの代表作とも言える「BUTTER」では、これを友情というのかどうかは分かりませんが、ある意味友情とよりも濃い女同士の壮絶なやり取りが描かれています。

それは実花と佐和子のやり取りや実花と芝田のやり取りなどによく現れています。

また作品中ではすでに故人となっていますが、生涯独身を通したある女性も作品の中で重要な役割を担っています。

個人的には佐和子の義母がとても好きです。

女性の強さだけでなく佐和子へのさりげない気遣いや凛とした態度など、年齢を重ねたらこういう女性になりたいな、という理想の女性です。

結婚している方にも独身の方にも、また人生の帰路に立たされている女性に読んで欲しい一冊です。

「ペインレス」(上下)天童荒太

今まで天童氏の作品を読んだことのある方なら、冒頭からのいきなりの性描写の連続に、最初は戸惑ってしまうかもしれません。

正直、私も少し戸惑いました。

しかも性描写のには医学関係の専門用語がちりばめられ、赤裸々な表現ではあれ、全然いやらしさを感じません。

セックスにいやらしさがないなんて最初はなんか変な感じだな、という違和感があったのですが、作品を読み進むにつれ、このちぐはぐな、いやらしさのないセックスは、この作品の主人公であり麻酔医の万浬の特異性を良く表して表すためのものだったのだな、と感じるようになりました。

万浬は麻酔医として勤務しながら、ためらうことなく多くの男性と関係を持ちます。

しかしもちろん、それがこの作品のメインテーマではありません。

メインテーマは「ペインレス」つまり心や身体に痛みを持たないこと、です。

海外の赴任先での事故により、身体の痛みを失った森悟が登場する辺りから、この作品は俄然面白くなってきます。

森悟が事故に遭った本当の理由や万浬の母親の生い立ち、祖父と祖母の出会いなどは特に興味深く、万浬という人間にどんどん興味が湧いてきます。

思えばこの作品には、冒頭に登場する曾根夫婦もそうですが、さまざまな形で「痛み」というものに囚われ、取り憑かれた人々が数多く登場します。

万浬自身ももちろんそうですし、万浬の祖父にあたる人物や万浬の母親など、多くの人が心身を問わず痛みに囚われてしまっています。

下巻に入ると万浬の壮絶とも言える過去の出来事や、特殊な痛みを探している曾根の妻である美彌の独白など、さらに興味深い内容となっていきます。

身体に痛みを感じない森悟と心に痛みを感じない万浬の関係は、一体どこに行き着くのでしょうか。

「痛み」というものは人間が生きていく上で受けなければいけない罰であり、また生きるということと切っても切り離せないものなのかもしれません。




ツトム「おじさんはカワイイものがお好き。」(1)

小木三貴40歳はバツイチのイケメン会社員です。

バツイチではあるものの女子社員からはモテモテで部下からも慕われ仕事もできるまさに絵に描いたようは理想の上司…

しかし、彼には、離婚した妻にさえ明かせない秘密がありました。


それが「カワイイものに目がないこと。」


f:id:hmayumi0121haha:20180524201259j:plain


大のお気に入りのパグ太郎をはじめ、ファンシーショップ巡りが趣味で、カワイイモンスターを探すスマホゲームに夢中になったり、好きなキャラクターのコラボカフェに足を運んだり…

私自身もカワイイものに目がないので、すごく共感してしまいました。

しかし彼は会社での立場上、また子供の頃のあるトラウマから、自分がカワイイもの好きであることを周りにひた隠しにしています。

そんな彼の日常には、さまざまな危機(?)が潜んでいます。

隣の課の「ワンレンメガネ」こと嫌みな同僚、鳴門課長にカワイイもの好きを会社でばらされそうになったり、現在同居中の甥っ子の真純にパグ太郎をみつけられそうになったり…

そんな出来事のひとつひとつに一喜一憂する彼の姿が面白く、同じカワイイもの好きとしては応援したくなってしまいます。

ちなみに私自身の推しキャラはミッフィーとリトルミィです(^^)

あとパグ太郎がめちゃくちゃ可愛くて、パグ太郎グッズがすごく欲しくなります。

特に小木課長が持っている、ほぼ実物大(身長約45cm)のパグ太郎のぬいぐるみが欲しい!

実はカワイイもの好きのうちの息子(高校生オタク)も「パグ太郎欲しい…!」と叫んでおりました。

カワイイもの好きの方はもちろん、男女問わず、また犬好き猫好きどちらでも楽しめる作品ですので、ぜひ読んでみてください(*^^*)


f:id:hmayumi0121haha:20180524201318j:plain

真梨幸子「アルテーミスの采配」

第一部の「第一の采配」では、名賀尻龍彦という人物の視点で作品が描かれています。

フリーライターの名賀尻龍彦は、元AV監督で今は売れっ子マルチタレントとして活躍している西園寺ミヤビからのメールをきっかけとして、彼女の仕事を手伝うことになります。  

彼女が企画した「アルテーミスの采配(仮称)」、AV女優達にインタビューしそれをまとめ書籍として出版するという計画に、名賀尻はインタビュアー兼ライターとして参加することになります。

名賀尻はかつて井草明日香というアイドルからAV女優に転向した女性を取材し、ゴーストライターとして「アスカという他人」という本を上梓していました。

この本の売り上げは120万部という異例のヒットとなり、ライターとしての名賀尻の名は業界に知られることとなります。

西園寺が名賀尻に声をかけたのは、その事がきっかけであるようです。

仕事を引き受け5人の現役、または引退した元AV女優に取材を重ねていく名賀尻でしたが、最初にインタビューした東条ゆなの不可解な死を境に、異変が起こっていきます。

名賀尻がインタビューした女性達が次々に失踪し、死んででいくのです。

身の危険を感じた名賀尻は、ある人物の助言により身を隠しますが…

第二部の「第二の采配」では、語り手が出版社で派遣社員として働く、倉本渚という人物に変わり、名賀尻龍彦の書いた原稿を読む、という形で物語が進んでいきます。

しかし、この原稿をきっかけとして、彼女の周辺では不可解な事が起こります。

原稿が謎の人物により持ち去られたり、「アルテーミスの采配」の新たな事実が判明したり…

いやが上ににも、彼女自身も「事件」に巻き込まれていきます。

真梨さんの作品はいつも伏線が絶妙で、いつも気持ちよく騙されてしまいます。

この作品も同様で、「今回こそ騙されないぞ!」と思うのですが、やっぱり最後にどんでん返しがあり、見事に騙されてしまいます。

今最も勢いがある作家さんの一人だと思います。

評価⭐️⭐️⭐️⭐️   

獅子文六「胡椒息子」

主人公は牟礼家の次男坊でいたずら好きの12歳の昌二郎です。

 

牟礼家は社交界でも顔が効く大変裕福な家柄ですが、昌二郎の父親には外に愛人がおり家の事には全く無関心で寄り付きません。

 

母はそんな夫への復讐心もありやはり外出ばかりしており、家の中の事には全く関心がなく、3人の子供達のことも女中達に任せきりでやはり関心がありません。

 

昌二郎には兄である昌太郎と姉の加津美がいますが、二人ともどちらかというと意地が悪く、何かと理由をつけては昌二郎をないがしろにします。

 

そんな昌二郎の唯一の味方は、元女中頭のお民婆やです。

お民婆やは年齢的な理由で一度は牟礼家を退きますが、昌二郎のたっての希望で牟礼家に戻ってきます。

 

そんな複雑な家庭に育った昌二郎ですが、多少いたずら好きではあるものの、気は優しくて曲がった事が嫌いな正義感の強い子供です。

 

お民婆やもそんな昌二郎が不憫でありながら、本当の息子よりも強い愛情を昌二郎に注いでいます。

 

そんな中でも牟礼家は何とか成り立っていましたが、昌太郎の婚約者のこと、また加津美の恋愛沙汰などで徐々に暗雲が立ち込めてきます。

 

そこに昌二郎の出生の秘密も追い打ちをかけ、兄妹二人はさらに昌二郎につらく当たるようになります。

 

また理不尽な母の行動により、昌二郎はたった一人の味方であるお民婆やとも引き離されてしまいます。

 

そんなある日決定的な事件が起こり、昌二郎はついに感化院(今でいう児童支援施設)に送られる事態となってしまいます。

 

昌二郎の両親をはじめとする大人達の身勝手さ、昌太郎や加津美の意地の悪さなどには本当に腹が立ちます。

 

しかしその分、昌二郎とお民婆やの微笑ましいやりとりやお民婆やの息子夫婦の姿には心を救われる思いがします。

 

昌二郎は感化院に送られてしまいますが、そこで昌二郎は忘れられない経験をし、初めての友を得ます。

 

最後までどうなるかハラハラしますが、昌二郎の正直でまっすぐな心に最後まで救われる作品となっています。

 

獅子文六氏の作品はどれも面白く興味深いのでおすすめです。

 

評価⭐️⭐️⭐️