真梨幸子「孤虫症」
主な登場人物は長谷部麻美、奈未の姉妹、麻実の夫の隆雄です。
その他にも麻美の娘の美沙子、姉妹の母親、奈未の夫の敏樹、麻美と同じマンションに住み、麻美と共に「はーぶの庭」を手伝う吉田や山下などさまざまな人物が登場します。
皆それぞれ誰にも言えない悩みを抱えています。
奔放な母親に育てられ、腹違いの姉妹でもある麻美、奈未姉妹は、かなり複雑な家庭環境で育ったようです。
麻美のある行動がきっかけとなり、
「孤虫症」という題名の通り、かなり不快な虫の描写も出てきます。
特に一章は…(^^;虫が嫌いな人、ブツブツ系がダメな人にはあまりおすすめできません。
作品が進むにつれてどんどん人が死んでいきます。
しかも、かなり悲惨な形で。
第2章からは麻美の行方探しがメインとなってきます。
麻美は生きているのか、それともすでに死んでいるのか?
次々と人が死んでいきますが、犯人は一体誰なのか?
そして本のタイトルでもある「孤虫症」は何なのか?
事態は二転三転していきます。
最後には真梨さんの作品らしく意外な結末が待っています。
ものすごく後味が悪く、ラストが怖すぎです。(^^;
でも良い意味で騙されたというか、優れたミステリだと思います。
評価⭐️⭐️⭐️