2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

吉田篤弘「小さな男*静かな声」

小さな男*静かな声 (中公文庫) すごく面白くて良い作品でぜひ人に薦めたい!でもその良さを説明するのが少し難しい…そういう作家さんの作品が結構ありますよね。単に私の語彙力が乏しいだけなのかもしれませんが…(^_^;)吉田篤弘氏も私が好きなそんな作家さん…

森博嗣「ペガサスの解は虚栄か?」

ハギリ博士とさまざまなウォーカロンや人口知能が登場するWシリーズの第7弾です。 今度の作品の舞台はインドとなっています。ハギリ博士はスーパ·コンピュータであるペガサスからある情報を得ます。 それはパリの万国博覧会から逃亡したウォーカロンには、ク…

くうちゃん空気を読む(ФωФ)

猫にはもちろん人間の言葉はわかりませんが、毎日一緒に生活する中で飼い主の生活習慣を覚え、学習することもあるようです。うちの猫くうちゃんは私が仕事に出ている間はケージの中で過ごしています。ですので私が仕事に出掛ける時間帯になると、私が抱っこ…

森博嗣「血か、死か、無か?」

ハギリ博士の登場する近未来の日本(?)を舞台にしたWシリーズの第8弾です。今回はイマンという軍人用AIに会うため、アネバネやキガタらとともにエジプトに向かいます。イマンは「人間を殺した最初の人工知能」と呼ばれています。ハギリ博士らはこの謎を追…

柚木麻子「さらさら流る」

主人公は井出菫(いですみれ)という女性です。菫はある日偶然に自分のある写真がネット上にアップされているのを見つけてしまいます。 その写真を撮影したのは菫の元彼、垂井光春(たるいみつはる)でした。菫と光春は大学の四年間一緒に時間を過ごしますが…

秋川滝美「居酒屋ぼったくり」①

居酒屋ぼったくり〈1〉 (アルファポリス文庫) 美音という、妹と居酒屋を営む女性が主人公です。居酒屋ぼったくりは、亡くなった両親から引き継いだ店で、毎日常連が訪れる、とても感じの良いお店です。連作集となっており、一話ずつ小さな出来事や悩み事が提…

カズオ・イシグロ「浮世の画家」

浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)戦争の前と後では、世の中の動きはもちろん、人々の考え方も大きく変わります。戦死した人は英雄ではなく戦争の犠牲者となり、戦時中に活躍した人は戦犯と呼ばれ、周りから軽蔑の目で見られたり、迫害を受けたりします。この作…

毛玉を吐かない男(ФωФ)

うちの猫くうちゃんが我が家に来て二年あまりが経ちますが、まだ一度も毛玉を吐いたところを見たことがありません。色々調べてみたらかなり個体差があるようで、一週間に何度も吐く猫もいれば、1年に数回しか吐かない猫もいるそうです。ちなみに私の妹の所…

カズオ・イシグロ「遠い山なみの光」

遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫) 作品の舞台は戦後間もない長崎で、主人公である悦子の回想という形で物語は進んでいきます。今はイギリスに住んでいる悦子は娘の自殺という辛い現実に直面し、もう一人の娘であるニキとともに過ごす中で、まだ自分が若い頃…

間違えた(ФωФ)

先日姪っこが実家に来て、一週間ほど泊まっていきました。去年生まれてもうすぐ6ヵ月になるのですが、これがもう可愛くて可愛くて(*^^*)完全におばバカですが(^_^;)本当にずっと見ていても抱っこしていても飽きませんでした。じじと姪っこを奪い合い、あまり…

群ようこ「うちのご近所さん」

主人公はマサミという女性で、彼女が少女期、学生、社会人に関わりを持った近所に住んでいる人達を群さんらしい視点でユーモラスに、そして時には厳しい視線で描いています。 いつもホウキを持ち近所を掃除しながらさまざまな噂に聞き耳を立てる、ちょっとお…

低気圧のせい?(ФωФ)

雨が降って天気が悪い時などに自宅の猫がバタバタと部屋の中を走り回っている、という経験はありませんか?あれはやはり低気圧のせいなのでしょうか?ちなみに私自身はたまに雨が降る前に頭が痛くなります。頭痛予報、と言ったらおおげさですが、大抵この予…

森博嗣「マインドクァンチャ」

マインド・クァンチャ - The Mind Quencher (中公文庫) ヴォイト・シェイパシリーズの最終巻です。旅の途中に集団で襲われたゼンは、赤い面を被った今までで最強の相手と対峙します。その結果重症を負いますが、川に飛び込むことでなんとか一命を取りとめま…

大沼紀子「路地裏のホタル食堂」

お腹をすかせた高校生鈴井遥太が飛び込んだのは、強面の店主が経営する屋台ほたる食堂でした。 またま出会った二人でしたが、実はお互いに同じ能力を持っていることを知ります。 ほたる食堂は神出鬼没の不思議なホタル食堂では、子供たちに無料で料理を振る…

大沼紀子「路地裏のホタル食堂 二人の秘密」

「真夜中のパン屋さん」の大沼紀子さんのホタル食堂の第2弾です。 記憶喪失で強面のホタル食堂店主の神宗吾と高校生の鈴井遥太が自分たちの持つ不思議な力に導かれて、さまざまな出来事に捲き込まれていきます。 今回は遥太が冬休みを利用して岐阜から上京し…