2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

伊吹有喜「彼方の友へ」

彼方の友へ 「乙女の友」という雑誌の編集者見習いとなった波津子が太平洋戦争を挟んだ戦中戦後にかけて雑誌作りに情熱を傾ける姿が生き生きと描かれています。時代が時代なのでさまざまな偏見や迫害に見舞われたり、または自分自身も戦争に巻き込まれたりしま…

カズオイシグロ「わたしたちが孤児だった頃」

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫) 両親の失踪により孤児となった主人公が、行方不明の両親を探すために大人になってから著名な探偵となります。地位と名声を得た主人公はいよいよ両親を探し始めますが、、、イギリスと香港が舞台になっています…

小川糸「キラキラ共和国」

キラキラ共和国 前作「ツバキ文具店」では祖母から受け継いだ代書屋を営む主人公と代書を依頼する人々との交流が主に描かれていました。続編であるこの作品では代書屋としての仕事が描かれるとともに主人公の生活にも人生に関わる大きな変化が起こります。も…

カズオイシグロ「充たされざる者」

充たされざる者 (ハヤカワepi文庫) 文庫で1000ページ近く!の長編ですが、話に引き込まれてあっという間に読んでしまいました。著名な音楽家である主人公ライダーが音楽会のためある町を訪れるが、会う人ごとに次々と奇妙な頼み事をされて、、 あとがきによる…

カズオイシグロ「日の名残り」

日の名残り (ハヤカワepi文庫) イギリスのブッカー賞(日本で言うと芥川賞や直木賞に当たるもの?)を受賞した作品です。あらすじはさるお屋敷の執事が休暇をもらい車で小旅行に出かけるという話なのですが、、、この主人公が生真面目というか堅物というか鈍感…

東野圭吾「マスカレード・ナイト」

マスカレード・ナイト 「マスカレードホテル」「マスカレードイブ」に続くシリーズ第三弾です。事件の捜査のため現職の刑事がホテルの従業員に成りすます、という少し現実離れしたお話ですがさすがは東野圭吾、最後までぐいぐい読ませてくれます。犯人は本当…

はじめまして。

はじめまして。読書と猫が好きな主婦です(*^^*) ここでは主に自分が読んだ本の感想、大好きな猫について、ファンである山崎まさよしさんなどについて語っていきたいと思います。ブログ初心者🔰の未熟者ですがよろしくお願いしますm(__)m ちなみに本に対する評…