森博嗣「ヴォイト・シェイパ」シリーズ全五巻

時代設定ははっきり描かれていませんが読み進めていくとおそらく江戸時代中期頃かと思われます。山奥で剣の師であり侍であったカシュウと暮らしていたゼンは、カシュウの死をきっかけに山をおります。山を降り旅に出たゼンはある時は不本意ながらもさまざまな戦いに巻き込まれていきます。
ちなみにこの二人は親子ではなく、ある事情からゼンは幼少の頃カシュウに引き取られたようです。ゼンの出生については「ブォイト・シェイパ」で少し明かされています。ゼンはおそらく10代後半から20代前半くらいではないかと思われます。カシュウもかつては無敵と言われるほど強い剣豪で城でも重要な役職についていたようです。なぜそれらを全て捨て山にこもったのか、、このあたりのことに秘密がかくされているように思います。
ジャンルでいえば時代小説というか剣豪小説というのでしょうか?ですがあまり堅苦しい部分はなく歴史にうとい私でも十分に楽しめました。
ゼンもカシュウ譲りの強い剣豪ですが船に乗るのを怖がったり、また世事に疎く女性に対して鈍感だったりと人間味溢れる部分があり面白いです
評価⭐️⭐️⭐️⭐️