大沼紀子「路地裏のホタル食堂」
お腹をすかせた高校生鈴井遥太が飛び込んだのは、強面の店主が経営する屋台ほたる食堂でした。
またま出会った二人でしたが、実はお互いに同じ能力を持っていることを知ります。
ほたる食堂は神出鬼没の不思議なホタル食堂では、子供たちに無料で料理を振る舞います。
しかしそこには、自分の持っている秘密をひとつだけ話すという不思議な条件がありました。
この条件には、自身が記憶喪失であるという事にも関わりがあるようです。
やがて、同じ能力を持つ鈴井遥太とともに猫が缶に詰められて放置される「猫缶事件」に巻き込まれていきます。
自分の能力が知られることを極端に嫌がる神に対し、遥太は自分の能力を最大限にいかすため、おにぎり占い??なるものを駆使して事件を解決しようとします
大沼さんの作品らしく、食べ物の描写がうまくて読んでいてお腹が空いてしまいます。
また記憶喪失の神も謎が多く、シリーズ化を期待させる内容となっています。
また遥太についても今回だけでなくこれからのシリーズにも登場しそうなので、全く正反対の考えを持つ二人のやり取りに期待大です。
それにしても、おにぎり占いってあまりにも斬新ですよね(^_^;)
遥太に自分の握ったおにぎりを食べてもらったらどんな景色が見えるんだろう、と思わず考えてしまいました。
評価⭐️⭐️⭐️⭐️