森博嗣「血か、死か、無か?」

ハギリ博士の登場する近未来の日本(?)を舞台にしたWシリーズの第8弾です。今回はイマンという軍人用AIに会うため、アネバネやキガタらとともにエジプトに向かいます。

イマンは「人間を殺した最初の人工知能」と呼ばれています。ハギリ博士らはこの謎を追ううちにある重要な人物の存在を背後に感じます。

同じ頃、冷凍状態から蘇生に成功した「王子」と呼ばれる人物が行方不明となり、イマンとの関連が疑われますが…

作品の終盤でついにあの人が姿を表します。しかもそこには意外な事実が隠されていました。



この作品から読んでも楽しめない、という訳ではありませんが、シリーズものなのでやはり最初の「彼女は一人で歩くのか?」から読み進めることをおすすめします。

森氏の作品はデビュー作である「すべてがFになる」からずっと読んでいます。

正直に言うと、専門用語などわからない部分も多いのですが(^_^;)それでも最後まで読ませる面白さがあります。

デビュー当時は理系ミステリなどと呼ばれもてはやされていましたが、大学の准教授をしながらあれだけの作品を書いているのはやはり天才としか言いようがありません。

森氏の作品は犀川准教授と西ノ園萌絵シリーズ、水柿助教授シリーズ、スカイ・クロラシリーズなど、どこから読んでも面白いのでおすすめです(^^)

評価⭐️⭐️⭐️