秋川滝美「居酒屋ぼったくり」①


居酒屋ぼったくり〈1〉 (アルファポリス文庫)

美音という、妹と居酒屋を営む女性が主人公です。

居酒屋ぼったくりは、亡くなった両親から引き継いだ店で、毎日常連が訪れる、とても感じの良いお店です。

連作集となっており、一話ずつ小さな出来事や悩み事が提示され、それがうまく解決していく、という内容になっています。

人参の葉の炒め煮、茸雑炊、卵黄の味噌漬けなど、シンプルだけど美味しそうな料理がたくさん出てきて、読んでいてとにかくお腹が空いてしまいます。

私が好きなのはやはり「拾った子猫」という話でしょうか。

猫好きにはたまらない一遍となっています。優しい結末もとても良いです(*^^*)

あとやはり気になるのは美音と店に来るある人物のこれからですよね。

シリーズもののようなので、今後どんな風に展開していくか楽しみです。

もしかしたら人によっては何か、うまく行きすぎじゃないか、と感じる方もいるかもしれませんが、私はこの作品の雰囲気がとても好きです。

おいしそうな料理と読みやすい文章であっという間に読み終えてしまいました。

普段あまり小説を読まない方、またお酒が好きな方にもおすすめです。

もちろん私のようにお酒が飲めなくも大丈夫です。(^^)
評価⭐️⭐️⭐️⭐️